なんでもかんでも、「細かいもの」にこそエネルギーが籠る。

これは「解像度」で考えてみれば分かる。

 

音にせよ映像にせよ「粒が細かい」ほうが美しい。

これは「解像度が高い」ということ。

 

「細かく分けることができる」

これを「違いの分かるオトコ」という。

 

「細かく感じられる」、つまり「感性が細やかであること」。

これがエネルギーだ。

 

 

たとえば奥さんが髪型を変えたことに気が付くのは、「違いの分かるオトコ」だ。

これは「丁寧に観ている」からこそ出来る。

 

「雑に見ている」と、いつも一緒に見える。

すると、奥さんが髪型を変えても、新しい服を買っても、アクセサリーをつけても気が付かない。

これはエネルギーが低下する。

 

「細かく見る」ということ。

小さな違いに気が付くということ。

これを「愛情濃(こま)やか」という。

 

昔の人も「こまやかであること」は

エネルギーが濃密だと感じていたのだ。

 

これは毎日を愉しむコツでもあると思う。

「昨日と同じ今日、今日と同じ明日」

と思ったとたんにつまらなくなるけれども、

 

「昨日と違う今日、もっと違う明日」と思うとワクワクしてくる。

 

さて、ついに「エネルギーを高めるコツ」について書いていくけれども、

最大のポイントは

「細かく呼吸をする」

ということにある。

 

言いかえれば「丁寧に呼吸をする」ということ。

さらに言いかえると

「いまに生きる」

ということになる。

 

過去と未来に囚われず、「いまこの瞬間」に入り込んで最高に美しい呼吸をする。

それが「じぶんを大切にする」ということであり、最大にエネルギーが高まる。

 

明日を思い煩い、過去に引っ張られている状態では呼吸は止まっている。

もしくは粗い呼吸にしかならない。

 

「いま、この目の前のことに集中する」

言うは易し、行うは難しだ。

 

目の前の人を大切にする。

言葉は陳腐だ。

 

けれども、なかなかできない。

近くにいる人であればあるほど、逆に「明日もあるさ」と感じてしまい、おざなりに扱ってしまったりする。

 

今この瞬間の呼吸。

今この瞬間の動き。

今この瞬間のあり方。

 

それをじーっと観察していく。

そして、そこに起こってくるものを大切にしていく。

 

そうやって

エネルギーのこもった文章

エネルギーのこもった絵画

エネルギーのこもった写真

エネルギーのこもった講座

エネルギーのこもった食物

エネルギーのこもった夫婦

をつむいでいく。

 

そこに「生きることの本質的な喜び」があるんじゃないかと思う。

 

 

丁寧に呼吸をする。

それは呼吸の解像度を高めるということだ。

それだけで、エネルギーが最大限に高まってくる。