このガチガチに緊張した現代社会。
「ゆるむ」ということに目が向けられるようになってきたが、実は「ゆるむ」ためには「締める」ことが大切なのです。
「ゆるみ」と「締まり」というのは、いつでもバランスを取っています。
「ゆるみ」だけを強調しても、「しまり」だけを強調しても、バランスが崩れてしまう。
身体のなかで「締めて」あげると、ラクになる場所はいろいろあって、たとえば肋骨。
肋骨というのは、横からギューッと手の平で締めてみると逆に呼吸が深く入ったりする。
これはセルフでやっても、他人にやるのでもよいです。
試しにやってみてください。
肋骨を締めて縮めるように絞ってみると、とたんに呼吸がラクになることがあります。
これも締める効果。
それから、額を締める。
これはハチマキですね。
きゅっと気合が入る。
それは締まるから。
それから帯ですね。
帯はお腹ではなくて骨盤にギュッと締めます。
すると脚がとても楽になる。
フワッと軽くなる感じがある。
あとは手首・足首。
これもゴムバンドとかでなく「さらし」を巻いてあげると、サッと痛みがなくなる人も多い。
締めると機能がよくなる。
そして別の視点でいくと「高気圧」
これも「締める」効果があります。
逆に「低気圧」では、からだを締める力が弱まる。
だから、不調になる人が多いわけです。
やったことないけど、ハチマキなどで頭蓋を締めたらラクになるかも?
これは仮説だけど、ハグなんかも「締める」の一種だと考えています。
締められると安心する。
これは「縄セラピー」なんかも同じ原理かと思われる。
あとは意識的なもので「狭いところのほうが落ち着く」のも「締める原理」なのかと考えています。
ギュッと押し込められると、意外にホッとする。
そういうことがあるので、
「ゆるめるのがうまくいかない」
「ゆるめているつもりでも、ゆるまない」
「どうしても緊張が抜けない」
という人は「締める」ことを意識してみるといいかもしれない。
「ゆるむ」ということはダラダラになることじゃない。
「適度な緊張」が保たれてこその「ゆるむ」なのです。