陰陽五行説の基本

陰陽五行説は古代中国に発祥した「ものの見方」です。

すべての事柄を「陰と陽」そして「五行」という5つのパートに分けて考えます。

たとえば、このように分類されます。

そして、この五行は互いに関連しあっていて、ある要素がある要素を生み出す関係を「相生」、ある要素がある要素を抑制する関係を「相克」と言います。

自然界に当てはめて考えると以下の図のようになります。

 

まずは、このことを基本として覚えておいてください。

 

 

 不安や恐怖に関連がつよいのは「水」の要素

上記五行の表を観てみると、「不安や恐怖」に関連が強いのは「水」の要素だということが分かります。

「水」の要素には「腎」「膀胱」「恐」「冬」「黒」「鹹」などがありますね。

「鹹」は「塩辛い」です。

 

ここから色々な解釈をすることができますが、たとえば

「寒い冬には、腎のはたらきが弱りやすい」

「恐(不安)が強いと腎をやられやすい」

「腎が弱ってくると、不安にとらわれやすい」

「腎を強化するには、黒いものを取り入れると良い」

などのテーゼを引き出すことができます。

 

 

また「相生」「相克」の関係を考えると

「食べ過ぎ(とくに甘いモノ)で【土】が強くなりすぎると、【水】を抑制してしまう」

 

「肺をつよくして【金】を高めると、【水】も高まる」

などの考え方も引き出すことができます。

 

以上を踏まえて「腎」を強化し不安をなくしていく方法について考えてみましょう。

 その1 冬には寒さによって腎が弱りやすい

「腎」は寒さや冷たさは苦手で、冬に弱りやすいです。

 

となれば、対策はカンタン。

「温めること」

です。

 

「腎」は「下」と関係が深いので、「下腹部」「足下」を温めるのがよいでしょう。

 

即効性や、手軽さを求めるのならカイロや腹巻、レッグウォーマーなどですね。

足湯も効果的です。「腎」を回復させるための足湯なら、くるぶしまででOKです。

通常のお風呂の温度より2度ほど高めにし、6分から15分程度行うとよいでしょう。

 

そして根本的解決となると、腹部のインナーマッスルを鍛えること、それから呼吸法を習得し、「下腹」にたまった冷えた血流を、温かい心臓にちゃんと戻すことが大切です。

インナーマッスルの活性化については、これらの動画をご覧ください。

 

また「足下」に関しては「歩くこと」によって、膝下にたまった冷えた血液を心臓に戻すことができます。

 

 その2 不安が強いと腎が弱りやすい

不安と「腎」は、相関関係にあります。

 

不安が強いと腎を弱めてしまうし、腎が弱いと不安になりやすいということです。

 

ですから下手をすると

「不安→腎が弱る→不安になる→腎が弱る…以下くり返し」

という「不安のスパイラル」に入ってしまうことがあります。

そこで「不安」を減らしていくために、「考え方」を修正したほうがよい場合があります。

 

そのためには「感情」と「事実」を分けること。

 

「最悪の状況を想定し、その対策を考えておく」

 

「よくよく考えたら、ビビることでもないかもしれない、と考えてみる」

 

などさまざまな対処法があります。

 

またインナーマッスルを活性化し「呼吸力」を高めると自律神経が安定し、不安な気持ちが減ってきます。

 

 その3 味覚で「腎」を補う

腎を補う「味覚」は、「鹹(しおからい)」ですから、塩分をしっかり摂ることが重要になってきます。

「健康のためには減塩」

「高血圧だから塩分を控えないと…」 

 

と思われがちですが、実は逆で「減塩」によって病気になるということがあるのです。

 

このあたりは、また詳しく書く必要がありますが、とりあえずは「塩をしっかり摂取する」ことが「腎」を高めると覚えておいてください。

 

しかし、最近の塩は「精製塩」と言って塩化ナトリウムの純度が高く、ミネラルがほとんど含まれていません。

このような「塩まがい」のものは、もちろん体に悪いです。

ですから、まずはミネラルをたっぷり含む「良い塩」を探すことから始めてみましょう。

 

スーパーなどで「良い塩」を探すのなら、パッケージの裏側の「工程」を見てみるとよいです。

そこに

「工程 イオン膜 立釜」とあるものは、基本的に「精製塩」ですのであまりミネラルは入っていないと考えられます。

 

他には「溶解」というのもありますが、これも特段オススメできるものではありません。

 

もっともミネラルの入った塩は工程の項目に「天日」と記載されているものです。

天日干しで作るお塩は、基本的に手間がかかるので少数生産で値段も比較的高いのですが、人体に絶対的に必要なミネラルを摂取できるという意味では、安い買い物と言えるでしょう。

ミネラルのたっぷり入ったお塩の特徴として

「味わい深く、塩辛すぎない」

ということがあります。

 

ぼくは料理にたっぷり良い塩をかけますが、身体が「要らない」というところまでは摂ることができます。

塩分が過剰になると、ちゃんと身体が欲さなくなります。

 

また、かけた量の割には塩辛さがなく、むしろ素材の味を引き立てて料理がさらに美味しくなります。

もちろん、「よい塩」の中でも好みはあると思いますので、ご自分にあったお塩を探してみてください。

 

ご自分で探してみるのが難しい方は、まずは「漢宝塩」「岩戸の塩」「ぬちまーす」などがオススメです(個人的見解です)

 

 その4 食で「腎」を補う

お次は「食」で腎を強化することを考えてみましょう。

「腎」は色で言うと「黒」なので、黒色系の食べ物が「腎」を強化してくれます。

黒色系の食べ物には「黒米、黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、昆布などの海藻、しいたけ、蕎麦」などがあります。

また「腎」が「下」に関連がつよいことから「ヤマイモ、サトイモ、レンコンのようなネバネバ系の根菜類」などもオススメです。

それからアーモンド・クルミなどの「ナッツ類」

 

これらを意識して摂取することで、「腎」を補うことができます。

もちろん他の4要素との関連もありますので、「摂りすぎ」にも注意しバランスよく摂取していくことが大事です。

 

 「不安を解消するための陰陽五行説」まとめ

1:不安の解消には「腎」のエネルギーを強化すること

2:そのためには、「温めること」が基本になる。ホッカイロ、足湯、レッグウォーマーetc.

3:根本的にはインナーマッスルを動かし血流を改善

4:「不安になりにくい考え方」を採用すること

5:ミネラルをたっぷり含む「よい塩」を摂る

6:「黒い食べ物」「ねばねば系の根菜」「ナッツ」を摂る

ぜひ上記を実践して不安を解消されてくださいね!

 

またコチラの記事も参考になると思うので、よかったらご覧ください。