「心のブロック」というやつがありますね。
「不要な思い込み」と呼ばれるやつです。
で、まぁこれを消していきましょう、なくしていきましょうっていう論調が普通だと思うのですが。
「心のブロック」って、けして「悪いもの」じゃないんですね。
なんでかっていうと「心のブロック」は、かつて必要だったものだからです。
たとえば「じぶんの気持ちをうまく言えない」というブロックがあったとします。
そういうのって、
「じぶんの気持ちを言ったことで叱られたり、責められたりしたことがある」
からなんですよね。
それで幼いころって、とにかく自立性がないので反論など出来ないのです。
養ってもらって
「〇〇なら、ご飯なしね」とか
「親にそういう態度を取っていいのか」とか
「家を出ていきなさい」
みたいな脅しをされたら、「ありのままの自分」でいられるわけないのです。
そういう脅しをされて「わかった。もう家を出ていく」といって自活しはじめる3歳児っていうのはいないわけですよ。
そうなると、「心のブロック」を作って自分を守るしかない。
たとえば
「気持ちを感じないようにしたり」
「気持ちを言わないようにしたり」
「いつもニコニコして笑ってごまかしたり」
というのが生きるために必要な術になってくるのです。
というように「心のブロック」というのは、「必要に応じて作られる」わけです。
つまり「心のブロック」が形成されたのは「仕方なかった」のです。
だから、その「仕方なさ」について自分を責めるのは時間の無駄ということです。
「〇〇のブロックが強くて…」
「〇〇というブロックがあるので…」
「〇〇というブロックが取れなくて…」
そうやって自分を責めてしまう。
責めてしまう気持ちは分かるけれども、それは生産的ではないのです。
じゃぁ、どうすればいいかというと、これはまず
「心のブロックがあるのに、よく頑張ってきたね」
ということを認めるということです。
「心のブロック」というのは、いわば”ブレーキ”です。
ブレーキを踏みながらも、ここまで歩いてきたんだから、めっちゃスゴイじゃないですか。
まずは、そこなんですよね。
「ここまでなんだかんだで歩いてきた自分にOKを出す」
これが全ての始まりなのです。
そして「心のブロック」というブレーキが、今もう必要ないのなら、それを解除してしまってもいいと思うんですね。
たとえば、こんな方法でも「心のブロック」を解除することはできます。