いや、ごめんなさい。
ぶっ壊すつもりはないんでござんす。
流行りに乗って言ってみたかっただけ(笑)
ぼくはね、「目に見えないもの」が好きなんです。
神さまも龍も好きだし、オカルトも好き。
気功とか催眠なんかもね。
まぁとにかく「怪しいモノ」を面白いと思うんです。
「当たり前のもの」「常識的なもの」って、あまり魅力を感じない。
ただその一方で「妄信」というのも嫌いで。
じぶんのアタマで考えないで、鵜呑みにするとか、受け売りで話すのは嫌なの。
ちゃんと自分の目とからだで確かめたい。
もちろん学びにおいては「素直さ」が大事だよね。
それは重々わかっておりますよ。
じぶんを「無」にして虚心坦懐に学ぶ。
それが大事だよね。
でもね、それと「じぶんのアタマで考える」は、また別のことで。
「それって本当?」
がないと、ある意味、「軸がブレちゃう」んだよね。
だから「じぶんなりの信念」を確立していくことが大事だと思うわけです。
そんな中で、嫌いだなぁと思う「スピリチュアルあるある」については、ちょこちょこ書いてきました。
たとえばコレとか。
とにかく「検査」とか言ってるわりに雑なのがイヤなんです。
自説を通したいだけ。
まったく「検査」になっていないのも多いし、精査できてないなーと思ったら
「信じないと効果は出ない」とか
「試す気持ちでやっちゃダメ」とか
「科学では分からない」とか。
「それなら検査するなよ」って話で。
いいんですよ、はじめから
「これは科学じゃないから信じないと効果は見込めません」とか
「遊びみたいなものなんで、気軽に考えてもらえば」とか
「試す気なら、やめておきましょう」
というのは、全然アリなんです。
ぼくが嫌いなのは、「中途半端に科学的」だったり「中途半端に学術的」だったり、都合よく方向性を切り替えるやり方なんですね。
ネットワークビジネスなんかでも「エセキネシオロジー」をよく使っていますが、宗教なら宗教と言ってもらればそれでいいんです。
「プラシーボです」と正直に言ってもらえれば、それで納得するじゃないですか。
それを「潜在意識がうんぬん」とか「最強の波動がうんぬん」とか「エネルギーの流れがうんぬん」みたいなことを言うから、スピはバカにされているわけです。
それが、ぼくは悲しいんですね。
怪しいモノ、オカルトなものが好きだからこそ、ちゃんとしたいんです。
神さまっていると思うんですよ。
現代人が忘れている、不思議な叡知ってあると思うんですよ。
だからこそ、それを適当に扱いたくない。
我田引水な理論で、じぶんの商品やサービスを売りつけるのに使うのは違うんと思うんですよ。
大切なモノだからこそ、ちゃんとしようよって言いたいんです。
そこで、ぼくからスピリチュアルに対して提案したいのは、
「比較対象実験と二重盲検法を取り入れよう」
ってことです。
まずは、比較対象実験のお話からしていきますと、
「このパワーストーンを身につけると、姿勢がよくなり押されても崩れません」みたいな。
持たないと、すぐに押されてしまう。
しかし、そのグッズを身につけていると、押されない。
強くなった。だから「〇〇パワーブレスレットはスゴイんです!」みたいな。
そういうパフォーマンスってありますよね?
ここにね、ちゃんと「比較対象」となるものの実験もやるんです。
じゃぁ、それが「他のパワーストーン」だったら?
「ただの石」だったらどうなのか。
ゴムだったらどうなのか?
それをいくつかやるということです。
そしたら、「本当に、その〇〇ブレスレットの効果かどうか」が分かるじゃないですか。
それで何を持っても一緒なら、そもそも「何かを持つ」という行為自体が姿勢に影響していることになりますよね。
そしたら「パワーストーンなんて関係なかった」ということが分かりますよね。
このように「ちゃんと比較する」ということ。
ぜひスピ系に関わる人、とくにキネシオロジー系に関わるときはやったほうがいいと思います。
変な商品を売りつけられそうなときや、怪しげなセミナーで。
主催者が、「ほうら、どうですかー?」とドヤ顔をした瞬間に、
「ちょっと待った。ちゃんと比較実験しましょう」とツッコミを入れてください。
これでエセが、どんどん減っていきます。
それから、もうひとつは「盲検法」。
これは、被験者が「どうなっているか分からない状態でやる」ということです。
つまり先のパワーストーンの事例だったら、被験者が
「じぶんがパワーストーンを持っているかどうか分からない状態にする」
ということです。
そっとポケットにいれるとか、ベルトに引っ掛けるでもなんでもいいですが、本人が
「あ、俺は今パワーストーン持ってるから、強い状態だ」
と顕在意識にバレないようにやるということです。
これで「思い込み」を減らすことができます。
ぼくは昔、そっち系のセミナーで著者のサインに参加者が手をかざして
「うわぁ、エネルギーつよいぃぃぃ」
とか言ってる人がいてドン引きしましたが、
「エネルギーで感じているなら、目をつぶっても分かりますよね?
目をつぶってパラパラめくって、そのサインの箇所を当ててください。
もしくはサイン本かサイン書いてない本か目隠しで当ててください」
と喉まで言いかかりましたが5年くらい前の僕は、言えませんでした。
しかし、やはり言うべきです。
「スピ系の9割は不自然なエネルギー」と言う話を信頼できる人から聞いて、やはりなと思ったものです。
それはたぶん、スピ系が社会に適応できない人の「逃げ道」や「受け皿」になっているからなんですね。
なんだろう、「スピが好き」というか、スピにしか居場所がないというか、スピ界隈にしか通用しないというか。
要するに「内輪」で終わっていることが多い。
「社会にはなじめないけど、わたしは龍が見えるから」
「エネルギー分かる私」
みたいな、こじれた承認欲求みたいなのが多いと思うんですよね。
本質的にスピリチュアルな人は、きわめて普通です。
そういった本質系スピリチュアルが伝わっていかないと、幸せな人って増えないと思うんですよね。
スピ詐欺があとを絶たないのは、上記のような構造があるからです。
だますほうも騙されるほうも、中身がスカスカなんです。
その意味でも今、令和になりスピも本質に近づくというか
「本物」
が残っていく時代になっていきます。
それは、次の「二重盲検法」でさらに明確になっていくと思います。
二重盲検法は、実験者も被験者も「分からない」という状態で行う試験です。
つまり第3者が、被験者Aにパワーストーンをセットする。(もしくはしない)
被験者Aは、じぶんがパワーストーンを身につけているかどうか分からない。
そして実験者B(キネシオロジーのテストをする人)も、被験者Aがパワーストーンをつけているかどうかが分からない。
その状態でテストをする。
実験者も被験者もブラインドの状態だから「二重盲検法」というわけです。
これだと、かなりの思い込みやバイアスを排除できるかと思います。
まぁその第3者の「観測者効果」の話までしだしたらキリがないですけどね。
ただ、そもそもここまでの試験に耐えらえるスピって
ほとんどないんじゃないかと思います。
無料遠隔ヒーリングとかの
「ふわーっと温かいものを感じました」
「肩がすっと楽になりました」
「ジワジワとエネルギーを感じました」
程度のものって、ほとんど思い込みじゃないかとぼくは思ってるんです。
じぶんで呼吸に気を付けて、フッと気持ちを楽にすれば、そのくらいの効能は得られるんじゃないかといつも思っているんですよね。
だから「遠隔ヒーリング」を盲検法でやるなら、
「いついつに設定しました」とかを言わないでやるということになります。
それで施術者が送った時に受け手が「あっ」ってなったら、それはホンモノですよね。
もちろん、それ以外がニセモノって言ってるわけじゃないんです。
思い込みでも痛みが取れればいいんですから。
他のグッズだって、効果があればそれでいいとは思うんです。
ぼくはパワーストーンも好きですからね。
それに実際のヒーリングや施術においては、
「実際の効果」のほかに「プラシーボ」なども利用したほうがいいに決まっています。
「本当のことを言って治せない人」よりも
「ウソを言ってでも治す人」のほうが素晴らしいとぼくは考えています。
しかし現場を離れて「〇〇を検証します」と言うのなら、ちゃんとやろうよと。
そういった検証をしないで「不思議なもので理屈は分からない」なら、それはそれでいいんです。
「科学や学術」の顔をして、エセをやるのが嫌いだと言っているんです。
それは詐欺だと思うんですよね。
というわけで、怪しいセミナーにいったら、ぜひ「比較対象実験」や「二重盲検法」をお試しください♪