不安というのは「感情」の一種ですが、感情というのは、それが生まれてくる前に「考え方の前提」があるのです。
その「前提」のうえに思考が成り立ち、そして感情が生まれてきます。
ですから「不安」を解消するのも大切なのですが、それ以上に「不安」にならないような「考え方の大前提」をインストールしておく必要があります。
それが「ハラ生き的10の考え方」であり、以下の項目から成ります。
それでは、ひとつひとつ、解説していきましょう。
目次
- 1:すべては完璧に調和している。だから安心してやりたいことをやろう
- 2:身体はいつでもベストコンディション。だから身体に感謝しよう
- 3:お財布もいつでもベストコンディション。だからそこからの「気づき」を得よう。
- 4:パートナーもベストコンディション。パートナーこそは、自らの「鏡」。
- 5:必要・必然・最善なことが起こる。だから何をやっても大丈夫。
- 6:この世はファンタジー。だから深刻にならずに遊び切ろう。
- 7:どうせ生かされている。だから命の心配をしなくていい。
- 8:世界は「鏡」になっている。だから「潜在意識の設計図」にフォーカスしよう
- 9:不安はエンターテイメント。だから美しい映画を創造しよう。
- 10:100年後は誰も覚えていない。だからミスや失敗を責めなくていい。
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1:すべては完璧に調和している。だから安心してやりたいことをやろう
この「完璧に調和している」というのはハラ的な考え方の最大の特徴であり、最大に「ハラ落ち」しにくい考え方でもあります。
ただ、この考え方が完全にハラ落ちしていないとしても、「それでも完璧である」とも言えます。
「完璧」だと考えるのはハラ的な考え方です。
アタマはいつも「不完全」感を抱えています。
「ここを直したい」
「これは嫌だ」
「もっとこうしたらいいのに」
「これはよくない」
このような考え方はアタマが生み出したものと言えます。
ハラの考えをたった一言で表すなら、「そのままでよい」となります。
とくに、このフレーズは自分に当てはめて考えることで、しっくりきます。
「お金はないけど、そんな自分もOK」
「結婚していないし、彼女もいないけど、そんな自分もOK」
「特技も才能もないけど、そんな自分もOK」
というように、「いちばん認めたくない自分」「弱い自分」「ダサい自分」を受け入れて、肯定していく。
そのためのフレーズが「これで完璧」なのです。
すぐには、そうと思えないと思いますが、少しずつでもこの前提をもとに行動してみると、徐々にこの考え方がハラ落ちしていきます。
2:身体はいつでもベストコンディション。だから身体に感謝しよう
これも「完璧」系統の考え方です。
身体はいつでもベストコンディションであるということ。
たとえば「風邪」と言えば、よくないものと思われがちですが、風邪は「からだのゆがみ」を修正するはたらきがあるのです。
整体の世界では「風邪も引けない身体では、ガンになる」と言われていますが、自然治癒力が働くからこそ「風邪を引くことができる」のです。
そして他のどんな症状も、たとえば「膝に水がたまる」とか「うつ状態」、「なんらかの病気」なども、カラダが「それ以上悪くならないように」なんとか凌いでいるカタチなのです。
体は宇宙の縮図、ミクロコスモスと言われ、いつでも完璧に運行しています。
ですから、そんな素晴らしい身体に文句を言わず、感謝していくということ。
そこにココロとカラダが楽になっていく秘訣が隠されています。
3:お財布もいつでもベストコンディション。だからそこからの「気づき」を得よう。
上記2項と同様に「お財布」もいつでもベストコンディションになっています。
「いや、お金が足りないからベストじゃない」
「好きなものが買えないからベストじゃない」
などの意見もあると思いますが、ここではハラ的な観点が重要なのです。
つまり「気づき」「じぶんに気づく」ということです。
いま「お金が足りない」のだとしたら、一体その状況はあなたに何を伝えようとしているのでしょうか?
「もっと才能を活かして稼ぐことができるよ」なのか
「贅沢しすぎだから、もっと倹約して生活したほうがいいよ」なのか
「もっと本気を出したほうがいいよ」なのか。
いずれにせよ、「お財布の状況(預貯金を含む)」というのは、潜在意識の分かりやすい表れです。
ですから、お金がないならないで、その状況を真正面から見つめ受け入れることで道が開けてきます。
4:パートナーもベストコンディション。パートナーこそは、自らの「鏡」。
まずはパートナーがいるかいないかという問題。
いないのなら、それが「ベスト」であるということです。
パートナーがいないことで学べることがある。気づけることがあるということです。
そして、パートナーがいるのなら、そのパートナーの状況もしくはパートナーとの関係性から学べること、気づけることがある。
パートナーとの間でケンカなどの問題が起こると、つい相手を責めがちですが、パートナーを責めても何も変わりません。
むしろ問題が悪化するだけです。
ケンカが起こると嫌なものですが、「もしこれがベストだとしたら?」という発想で考えていくと、それまでに見えていなかった解決法が見えてきたりします。
またパートナーに対する過去の恨みなども「よくない考え方の前提」を固定してしまいがちなので、なるべく水に流していくとよいでしょう。
5:必要・必然・最善なことが起こる。だから何をやっても大丈夫。
「必要・必然・最善」というのは、ハラにとってのキーワードになります。
人間の目(アタマ)から見れば「悪いこと」でも、ハラ的に大きな視点で見れば「うまくいっている」。
それが「必要・必然・最善」の考え方です。
ついつい「人間の目」で見ると視野が狭くなってしまい、時間軸でも空間的にも小さいスパンで物事を判断してしまいます。
そうすると、小さな出来事にいちいち一喜一憂してしまい、「大志」を忘れがちになります。
大切なことは「大きな視点」で観るということ。
「ハラの目」はまるで神さまが宇宙から観ているような視点とも言えます。
この「視座」を使えるようになることで、こころとからだはどんどんラクになっていきます。
6:この世はファンタジー。だから深刻にならずに遊び切ろう。
「生きるということは夢」
そのように捉えてみると、これまで深刻に考えていたことが、ずいぶんと気楽になってきます。
量子力学的に見ると、この世は「ホログラム」で出来ているそうです。
「現実世界」と思っているものは、思った以上にヴァーチャルなのかもしれません。
夜に観る夢と同様に、私たちが生きるということは「昼に見る夢」なのかもしれません。
そんな「幻想の世界」を、どうやって遊びきるか。
死ぬ前に後悔しないよう、生き切るということ。
この世がファンタジーだと思えるからこそ大胆に行動することができます。
7:どうせ生かされている。だから命の心配をしなくていい。
どうも私たちは、じぶんで「生きている」わけではないようです。
消化活動も、呼吸も無意識のうちに「勝手に」行われています。
また腸の中では腸内細菌が活躍し、わたしたちは生かされています。
地球に酸素がなければ生きていけない。
太陽がなければ生きていけない。
母親が生んでくれなければ、生まれることすらできなかった。
ぼくらの生というのは、思った以上に「受け身」で受動態です。
この事実に気づくことは「生かされている」という感謝につながります。
「じぶんで生きているわけではない」と覚ったとき、「大いなる安心」に包まれます。
8:世界は「鏡」になっている。だから「潜在意識の設計図」にフォーカスしよう
どうもこの世は私たちの内面を描き出す「写し鏡」になっているようです。
同じ出来事が起きても、ある人はプラスに捉え、ある人はマイナスに捉える。
つまり「事実」よりも「解釈」が大事だということです。
その「解釈」をするさいに「じぶんが何者であるか」ということが見えてきます。
あなたの周りに「嫌なやつ」が多いとき、あなたは「嫌なやつ」になっています。
あなたの周りに「素敵な人」が多いとき、あなたは「素敵な人」になっています。
誰かをけなせば、どこかでけなされるし、誰かを褒めればどこかで褒められる。
見事なほどに「ブーメラン」が起こります。
「何か」が起こるたびに、その事実をよーく見ることで、「じぶんが何を考えているか」が見えてきます。
よーくチェックしてみましょう。
9:不安はエンターテイメント。だから美しい映画を創造しよう。
不安というのは、生きている以上なくならないのです。
なぜなら、「不安」こそが生きる意味だと言えるからです。
「不安」と「ワクワク」は同じものです。
不安がなければ、ワクワクして楽しい気分にもなりません。
不安とワクワクは表裏一体なのです。
つまり「生きる喜び」とは「不安」と言うこともできます。
「すべてがうまくいく」ことが保証され、なんの冒険もドキドキもなかったら、生きることはつまらないのです。
生きることは、ドキドキすることなんじゃないかなと思う。
死んでしまったら、ドキドキもワクワクもなくなってしまう。
その意味で「不安」というのは、非常に貴重な体験なのです。
そのように解釈できたとき、こころもからだもどんどんラクになっていきます。
10:100年後は誰も覚えていない。だからミスや失敗を責めなくていい。
これも大きなスパンで考えるということです。
どんなに恥ずかしい思いをしても、どんなにみじめな思いをしても、100年後には誰も覚えていないものです。
そもそも今40歳の人なら50年後にはほとんど死んでしまい、苦しみも悲しみもなくなるわけです。
宇宙138億年の歴史に比べたら「人生100年」など、まさにあっという間。
とにかく、この短い人生を遊びつくすしかありません。
「現実」に目を奪われ、やりたいこともせずに死んでいくのは愚の骨頂。
「まじめ」に考えすぎずに「やりすぎる」くらいでちょうどよいのでしょう。
ぜひ人生を100億年スパンの目線で観てみてください。
いろいろと気が楽になると思います。
「10の考え方」をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
他にも「心が楽になる考え方」を動画でアップしていますので、ぜひご覧になってみてくださいね(^O^)