不安というのは「感情」の一種ですが、感情というのは、それが生まれてくる前に「考え方の前提」があるのです。

 

その「前提」のうえに思考が成り立ち、そして感情が生まれてきます。

 

ですから「不安」を解消するのも大切なのですが、それ以上に「不安」にならないような「考え方の大前提」をインストールしておく必要があります。

 

それが「ハラ生き的10の考え方」であり、以下の項目から成ります。

それでは、ひとつひとつ、解説していきましょう。

 1:すべては完璧に調和している。だから安心してやりたいことをやろう

この「完璧に調和している」というのはハラ的な考え方の最大の特徴であり、最大に「ハラ落ち」しにくい考え方でもあります。

 

ただ、この考え方が完全にハラ落ちしていないとしても、「それでも完璧である」とも言えます。

 

「完璧」だと考えるのはハラ的な考え方です。

アタマはいつも「不完全」感を抱えています。

 

「ここを直したい」

「これは嫌だ」

「もっとこうしたらいいのに」

「これはよくない」

 

このような考え方はアタマが生み出したものと言えます。

 

ハラの考えをたった一言で表すなら、「そのままでよい」となります。

 

とくに、このフレーズは自分に当てはめて考えることで、しっくりきます。

 

「お金はないけど、そんな自分もOK」

「結婚していないし、彼女もいないけど、そんな自分もOK」

「特技も才能もないけど、そんな自分もOK」

 

というように、「いちばん認めたくない自分」「弱い自分」「ダサい自分」を受け入れて、肯定していく。

 

そのためのフレーズが「これで完璧」なのです。

 

すぐには、そうと思えないと思いますが、少しずつでもこの前提をもとに行動してみると、徐々にこの考え方がハラ落ちしていきます。

 

 2:身体はいつでもベストコンディション。だから身体に感謝しよう

これも「完璧」系統の考え方です。

身体はいつでもベストコンディションであるということ。

 

たとえば「風邪」と言えば、よくないものと思われがちですが、風邪は「からだのゆがみ」を修正するはたらきがあるのです。

整体の世界では「風邪も引けない身体では、ガンになる」と言われていますが、自然治癒力が働くからこそ「風邪を引くことができる」のです。

 

そして他のどんな症状も、たとえば「膝に水がたまる」とか「うつ状態」、「なんらかの病気」なども、カラダが「それ以上悪くならないように」なんとか凌いでいるカタチなのです。

 

体は宇宙の縮図、ミクロコスモスと言われ、いつでも完璧に運行しています。

ですから、そんな素晴らしい身体に文句を言わず、感謝していくということ。

そこにココロとカラダが楽になっていく秘訣が隠されています。

 

 3:お財布もいつでもベストコンディション。だからそこからの「気づき」を得よう。

上記2項と同様に「お財布」もいつでもベストコンディションになっています。

 

「いや、お金が足りないからベストじゃない」

「好きなものが買えないからベストじゃない」

 

などの意見もあると思いますが、ここではハラ的な観点が重要なのです。

 

つまり「気づき」「じぶんに気づく」ということです。

 

いま「お金が足りない」のだとしたら、一体その状況はあなたに何を伝えようとしているのでしょうか?

 

「もっと才能を活かして稼ぐことができるよ」なのか

 

「贅沢しすぎだから、もっと倹約して生活したほうがいいよ」なのか

 

「もっと本気を出したほうがいいよ」なのか。

 

いずれにせよ、「お財布の状況(預貯金を含む)」というのは、潜在意識の分かりやすい表れです。

 

ですから、お金がないならないで、その状況を真正面から見つめ受け入れることで道が開けてきます。

 

 4:パートナーもベストコンディション。パートナーこそは、自らの「鏡」。

まずはパートナーがいるかいないかという問題。

いないのなら、それが「ベスト」であるということです。

パートナーがいないことで学べることがある。気づけることがあるということです。

 

そして、パートナーがいるのなら、そのパートナーの状況もしくはパートナーとの関係性から学べること、気づけることがある。

 

パートナーとの間でケンカなどの問題が起こると、つい相手を責めがちですが、パートナーを責めても何も変わりません。

むしろ問題が悪化するだけです。

 

ケンカが起こると嫌なものですが、「もしこれがベストだとしたら?」という発想で考えていくと、それまでに見えていなかった解決法が見えてきたりします。

 

またパートナーに対する過去の恨みなども「よくない考え方の前提」を固定してしまいがちなので、なるべく水に流していくとよいでしょう。

 

 5:必要・必然・最善なことが起こる。だから何をやっても大丈夫。

「必要・必然・最善」というのは、ハラにとってのキーワードになります。

人間の目(アタマ)から見れば「悪いこと」でも、ハラ的に大きな視点で見れば「うまくいっている」。

 

それが「必要・必然・最善」の考え方です。

 

ついつい「人間の目」で見ると視野が狭くなってしまい、時間軸でも空間的にも小さいスパンで物事を判断してしまいます。

 

そうすると、小さな出来事にいちいち一喜一憂してしまい、「大志」を忘れがちになります。

 

大切なことは「大きな視点」で観るということ。

「ハラの目」はまるで神さまが宇宙から観ているような視点とも言えます。

 

この「視座」を使えるようになることで、こころとからだはどんどんラクになっていきます。

 

 6:この世はファンタジー。だから深刻にならずに遊び切ろう。

「生きるということは夢」

そのように捉えてみると、これまで深刻に考えていたことが、ずいぶんと気楽になってきます。

 

量子力学的に見ると、この世は「ホログラム」で出来ているそうです。

「現実世界」と思っているものは、思った以上にヴァーチャルなのかもしれません。

 

夜に観る夢と同様に、私たちが生きるということは「昼に見る夢」なのかもしれません。

 

そんな「幻想の世界」を、どうやって遊びきるか。

 

死ぬ前に後悔しないよう、生き切るということ。

 

この世がファンタジーだと思えるからこそ大胆に行動することができます。

 

 

 7:どうせ生かされている。だから命の心配をしなくていい。

どうも私たちは、じぶんで「生きている」わけではないようです。

消化活動も、呼吸も無意識のうちに「勝手に」行われています。

 

また腸の中では腸内細菌が活躍し、わたしたちは生かされています。

 

地球に酸素がなければ生きていけない。

太陽がなければ生きていけない。

 

母親が生んでくれなければ、生まれることすらできなかった。

 

ぼくらの生というのは、思った以上に「受け身」で受動態です。

この事実に気づくことは「生かされている」という感謝につながります。

 

「じぶんで生きているわけではない」と覚ったとき、「大いなる安心」に包まれます。

 

 8:世界は「鏡」になっている。だから「潜在意識の設計図」にフォーカスしよう

どうもこの世は私たちの内面を描き出す「写し鏡」になっているようです。

 

同じ出来事が起きても、ある人はプラスに捉え、ある人はマイナスに捉える。

つまり「事実」よりも「解釈」が大事だということです。

 

その「解釈」をするさいに「じぶんが何者であるか」ということが見えてきます。

 

あなたの周りに「嫌なやつ」が多いとき、あなたは「嫌なやつ」になっています。

 

あなたの周りに「素敵な人」が多いとき、あなたは「素敵な人」になっています。

 

誰かをけなせば、どこかでけなされるし、誰かを褒めればどこかで褒められる。

 

見事なほどに「ブーメラン」が起こります。

 

「何か」が起こるたびに、その事実をよーく見ることで、「じぶんが何を考えているか」が見えてきます。

 

よーくチェックしてみましょう。

 

 9:不安はエンターテイメント。だから美しい映画を創造しよう。

 

不安というのは、生きている以上なくならないのです。

なぜなら、「不安」こそが生きる意味だと言えるからです。

 

「不安」と「ワクワク」は同じものです。

不安がなければ、ワクワクして楽しい気分にもなりません。

不安とワクワクは表裏一体なのです。

 

つまり「生きる喜び」とは「不安」と言うこともできます。

「すべてがうまくいく」ことが保証され、なんの冒険もドキドキもなかったら、生きることはつまらないのです。

 

生きることは、ドキドキすることなんじゃないかなと思う。

死んでしまったら、ドキドキもワクワクもなくなってしまう。

 

その意味で「不安」というのは、非常に貴重な体験なのです。

 

そのように解釈できたとき、こころもからだもどんどんラクになっていきます。

 

 10:100年後は誰も覚えていない。だからミスや失敗を責めなくていい。

これも大きなスパンで考えるということです。

 

どんなに恥ずかしい思いをしても、どんなにみじめな思いをしても、100年後には誰も覚えていないものです。

そもそも今40歳の人なら50年後にはほとんど死んでしまい、苦しみも悲しみもなくなるわけです。

 

宇宙138億年の歴史に比べたら「人生100年」など、まさにあっという間。

とにかく、この短い人生を遊びつくすしかありません。

 

「現実」に目を奪われ、やりたいこともせずに死んでいくのは愚の骨頂。

 

「まじめ」に考えすぎずに「やりすぎる」くらいでちょうどよいのでしょう。

 

ぜひ人生を100億年スパンの目線で観てみてください。

いろいろと気が楽になると思います。

 

 

「10の考え方」をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

 

他にも「心が楽になる考え方」を動画でアップしていますので、ぜひご覧になってみてくださいね(^O^)