ぼくはね、

「自分らしく生きる」

ことが最高の幸せだと思っているのです。

 

せっかく生まれてきたのに、

誰かの顔色をうかがって、世間体に従って、常識にのっとって、じぶんを押し殺して…

いったい何の意味があるだろう。

それなりに、普通に、仕方なく、毎日が過ぎていく。

 

そうやって曖昧なままに死んでいく。

 

「そんなのはイヤだ!」

 

そう思う人にだけ、この続きを読んでもらいたい。

 

 アタマを鎮め、ハラにしたがう

「自分らしく生きる」ための最大のポイントは

 

「ハラにしたがう」

 

ということだ。

 

「ハラにしたがう」とは

 

「ハラの反応を感じとり、ハラが喜ぶほうを選択する」

 

ということだ。

 

ではハラとは何か。

 

  ハラ生き道におけるハラとは

 

 

ハラ生き道でいう「ハラ」とは、この図の赤い線で示された「内側の筋肉(センターマッスル)の感覚」だ。

そして、なぜだか理由は分からないが、この筋肉が正常になるように選択して行動しておくと、「自分らしさ」がどんどん出せるようになる。

 

センターマッスルには、その人の「個性」が詰まっている。

 

一方、緑色の筋肉「アウターマッスル」は、「エゴ」に対応している。

 

アウターマッスルは、他人と自分を隔てる壁であり、その「壁」の意識が強化されると孤独感を強く感じるようになる。

 

だから、この筋肉はなるべく柔らかくしておいたほうがよい、というのがハラ生き道の考え方である。

 「ハラ満た」というコンセプト

 

ハラ生き道で大切にしている「ハラ満た」というコンセプトがある。

 

これは何かというと、ハラの筋肉(センターマッスル)のなかでも、特にハラやおマタに近い位置の横隔膜が反応する感覚で、擬態語にすると

「ゾクゾク、ワクワク、ブルブル、ドキドキ、ハラハラ」

というようなワードで表現できる。

 

言いかえれば「怖くて面白い」という感覚。

 

 

この感覚は「クリアボディ」(脱力しながらも軸のある状態)になった上で、感情の起伏などの「ストレス」をかけることで生まれる。

 

つまり公式にすると

 

ハラ満た=クリアボディ×ストレス

 

となる。

 

クリアボディについては、また別の記事で詳しく解説したいと思う。

 

最高に自分らしく生きる5つのステップ

 ステップその1 ハラで動く

 

 

「ハラで動く」というのは、「すべての動きをハラを中心に行う」ということだ。

 

座る、立ち上がる、立つ、歩く、手を上げる・下げる…

 

すべての動作を「ハラ」で行う。

 

体感したことのない人には分かりづらいだろうが、そういう動き方がある。

 

柔らかく、しなやかで、効率がよく、エコで、疲れにくく、怪我をしにくい。

 

合気道と整体の動きをもとにした、この動き方を練習していく中で、センターマッスルが活性化し、ハラを使う感覚が身についてくる。

 

これらの動きは「型」も大切だが、「快」を基準にしていくことが最重要となる。

 

 ステップその2 ハラで話す

 

ふたつ目のステップは「ハラで話す」

 

これは「ハラの筋肉を響かせて話す」「無駄な筋肉を緊張させずに話す」という意味と

 

「本音で話す」

 

という意味がある。

 

 

前者はフィジカルな側面、後者はメンタルの側面だが、最終的には同じことになる。

 

 

ヒトは嘘をつくときに緊張する。

 

全身をリラックスしたまま、ウソをつくことはできない。

 

「本音の響き」と「ハラの底からの響き」「魂の響き」は同じものだ。

 

 

ハラ生き道では、とても難しいことだが、できれば24時間その響きを発することができるようにしていく。

 

つまり全身リラックス状態で本音を伝えられるボディを育てていく。

 

 ステップその3 ハラで聴く

 

これは「ハラで向かい合う」と言うことができる。

 

ハラに意識を置き、相手の中心を捉える。

 

それはボディの中心を捉えることでもあり、相手の話の中心を捉えることもでもある。

じぶんが「ハラで話す」だけでなく、相手の話もハラで捉えていくことで「双方向のハラのコミュニケーション」が成立していく。

 

 

 ステップその4 ハラで観る

 

これも「ハラに意識を置いて、焦点を固めず観る」という具体的な側面と「ハラ的な観点で観る」という抽象的な側面に分かれる。

 

前者は武道では「遠山の目付」とか「八方目」とか呼ばれる目の使い方。

 

座禅の「半眼」にも通ずるものがある。

 

 

後者の「ハラ的な観点で観る」とは、いわゆる「全肯定」の立場をとること。

 

「魂の観点」から「エゴの自分」を見る。

 

「すべてゆるす」「何も変えなくていい」というコンセプトとハラ落ちさせていく。

 

これも「言うは易し」で、そうとう意識していないと口先だけになりがちなので注意が必要。

 

「ハラの視点」と「エゴの視点」で会話させることで、統合を図ることができる。

 

 

 

 ステップ5 ハラで選ぶ

 

「ハラで選ぶ」とは、

 

「ハラが反応するほうを選択する」

「ハラが喜ぶほう、つまり怖いほうを選ぶ」

「ハラが違和感を感じることを繊細に感じ取る」

 

ことを言う。

 

ぼくらは、「ハラで生きるぞ」と決意したつもりになっても、どうしてもエゴに引っ張られてしまう。

 

そして、きれいな言い訳を見つけてハラをないがしろにしがちだ。

 

ハラで選ぶためには、まず「ハラで選ぶ感覚」を体感する必要がある。

 

それから、その感覚を強化していく。

 

「小さな違和感を見逃さない」

「じぶんの身体反応をチェックする」

「ハラが喜ぶ感じに従っていく」

 

それを「徹底して」行う。

 

少しでも気を抜くと、エゴに引っ張られてしまう。

 

一瞬一瞬、気を抜かず、言いかえれば「じぶんに意識的になって」生きていく。

 

これが「ハラで選ぶ」だ。

 

 

 まとめ

 

まとめてみよう。

1:ハラで動く

2:ハラで話す

3:ハラで聴く

4:ハラで観る

5:ハラで選ぶ

 

これらは、順序を踏んでいくこともあるし、相互作用もある。

らせんで進んでいくこともあるので、あまり順番は気にすることもない。

 

ただ、この5つの観点から「あり方」を見直していくことで、「ハラ生き」つまり

 

「じぶんの個性や才能を活かして、最高に愉しく生きること」

 

が出来ていくだろう。

 

いま自分が、それぞれの項目でどれくらい出来ているか気になるときは下記チェックシートで「ハラ生き度」を調べてみるのも参考になると思う。