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2009年7月から施術をはじめ、2011年の3月まで、およそ1年半でのべ3067名の方に施術をさせていただいた。

 

そこで自信がついたので、かねてより考えていた独立をすることになった。

 

2011年4月に、地元の愛知県春日井市に「整体院 空」を開業。

1年間にのべ3000名以上の施術をし、3年ほどで、のべ施術回数は13000回を超えた。

多い時には、月間でのべ280名くらい施術していた。

 

しかし、そのあたりから「整体施術」や「整体院経営」に疑問を持つようになっていった。

 

急性の症状に関しては問題がなかった。

 

ギックリ腰になった。

施術をした。

3回で完治した。

そこで「卒業」。

 

そういった症例に関しては、気持ちよく施術することができた。

 

しかし、問題だったのは「慢性症状」である。

 

・腰痛は持病と思っている

・「肩こり持ち」を勘違いしている。

 

けれども

 

・定期的に通って「ゆがみ」を取ってもらえばいい

・整体に通うことがルーチンになっている

・整体がないと、じぶんの身体を保てないと思っている

 

 

という方が多くいらして、「なんかおかしいなぁ」という疑問を持つようになった。

 

 

毎月、毎週、通いながら、毎回、似たような症状を訴える。

 

そして、それが当たり前だと感じる方が多いのが気になったのだ。

 

これは「整体院の経営者」としては、「ありがたいお話」である。

 

いわゆる「メンテナンス患者層」と呼ばれる人たちで、この層が多ければ多いほど経営は安定する。

 

だからこそ「メンテナンスこそが大事だ」と力説する整体院経営者もいる。

 

 

もちろん、メンテナンスも大事だ。

「整体院経営」を「商売」と考えたとき、この考え方はばっちり「正解」である。

 

美容院だってエステだってカフェだって「常連客」で成り立っているのだから。

それに定期的に「ゆがみ」を取ることも悪くはないのだろう。

 

 

けれども個人的に、この考え方にしっくり来ていなかった。

 

「からだのことはプロにおまかせ、で本当にいいのか?」

 

「定期的に整体に通いお金を落とすことが、その方の幸せにつながるのか?」

 

「別にメンテナンスの必要のない方まで、無理に通わせていないか?」

 

「お金も時間もかけずに回復する方法もあるのに、それを教えないのは不誠実では?」

 

などなどの疑問が、次々とぼくのアタマの中に湧いてきた。

 

 

もしかすると「真の健康」「本質的な幸せ」などは、ぼくが考えることじゃないかもしれない。

 

ただの余計なお世話なのかもしれない。

 

整体屋は整体屋らしく、「からだの痛み」を取っていればいいのかもしれない。

 

けれども、どうしてもアタマの中の「違和感」を拭えなかった。

 

せっかく自営業である以上、どこまでもじぶんに正直にありたいと思った。

 

そして、徐々に整体施術の回数を減らしていった。

 

それから、「あるモノ」を開発していったのだった。

 

その7 「こころからだの奥へ」へ続く。